最近、いろいろと話題になっているドローンとは、遠隔操縦または自動操縦で移動できる無人機械の総称です。
特に、カメラやセンサなどを搭載し、その映像やデータをリアルタイムで送ってくれる機械が相当します。
ドローンの例としては、地上からの指令で操作する無人航空機や水中カメラロボットがあります。また、人工衛星もドローンの一種です。
現在、ラジコンヘリコプタの一種であるマルチコプタ(マルチローターヘリコプタ)をドローンと呼ぶことが広まっています。
例えば、市販されているマルチコプタのうちPhantom3やBebopDroneなど、専用のビデオカメラを搭載しており、その映像を手元でリアルタイムで見ることができる機種は、ドローンの要件を満たしており、いわばマルチコプタ型ドローンといえます。ドローンと呼ばれますが、機械としてはラジコンヘリコプタです。
2015年12月10日より、改正された航空法が施行されました。航空法では、ラジコン飛行機、ラジコンヘリコプタや飛行するドローン等で、重量200g以上の物は無人航空機として定義されました。そして、航空法で定められたルールに従って運用することが求められております。
また、航空法の他に電波法や各種条例等に従う必要があります。
無人航空機は趣味だけでなく、航空撮影や農薬散布などの産業用途にも使われてきました。さらに最近の技術の進歩により、農作物の育成調査、害獣駆除、宅配サービスなど、ひろい使い方が研究されており、その実用化が期待されています。
本協議会は、徳島県でのラジコン飛行機、ラジコンヘリ、マルチコプタ、及び飛行型ドローンなどの無人航空機の安全な運用方法や利用法についての協議と実践・研究を行う会です。実際に無人航空機を運用しながらの研究を行っていきます。
また、航空法をはじめとした各種法令・条令に沿った運用や、安全運用のための講習会などを開催し、徳島県における無人航空機の安全運用に貢献していきたいと考えております。
徳島大学大学院理工学研究部
准教授 三輪 昌史